#3本選びのコツ<原稿>

某チェーン書店の本店に勤務をしております。

働いていて時々思うことはやはりできる人ほど本を読んでいるということでしょうか。

テレビで見かけるあの評論家もあの社長もあの司会者もみんな本当によく本を買いに来るんです。

時にはお話をさせていただくこともありますが、みなさんだいたい子供のころから本が好きだったようです。

でも書店に勤めているスタッフは必ずしも本が好きではありません。

とりあえず書店で働いたら面白そうかなくらいの動機で来る人も結構います。

ただ実はちょっとすごい事実があるんです。

書店員は本好きか否かとは関係なく日々本を触っていますから、選ぶ目は肥えています。

書店員が結婚して子供ができると、自分の子供には自然と面白い本を買い与えてしまいますから、

書店員の子供というのはほぼ本好きの子供になります。

そして本が好きになった子供はかなりの確率で高学歴となります。

実際私の周りにいるスタッフのお子さんには東大や早稲田などがあちこちにいます。

よくベビーカーに子供を乗せて本を買いに来るお母さんがいますが、

そんな方とお話をすることになった場合、私は決まってこう話しかけます。
「お母さん、お子さんを本好きな子にしてあげてくださいね。子供の時に面白い本をたくさん与えてあげれば、必ず本が好きになりますから。」

そして書店員の子供がみんな高学歴である話もします。そうすると大抵のお母さんはこう聞いてきます。
どうすれば子供に面白い本を与えることができますか?

そうなんです。これはとっても良い質問なんです。やっぱり子育てしているお母さんは真剣なんです。

本選びのコツは結構簡単です。書店員に聞く、これが正解なんです。

よく自分で面白そうな本を一生懸命調べてから書店に来る人がいますが、

そういう人たちが探している本は結構書店員にとって残念な本だったりします。
この出版社は宣伝がうまいだけ、この著者はテレビで上手にやっているだけ、この本は最後の方で読者をセミナーに誘う悪徳書籍だ、などと心の中で思っても余計なお世話になってしまいますから黙って販売をします。

でも一番良い本選びは何も調べず書店に行って、この辺の棚が面白そうだなーと感じたら書店員を呼びます。

そして「この辺にある本でどれがおすすめですか」と聞きます。書店員は日々触っている棚なら、どれが一番良い本かはすぐわかります。
だからなんの迷いもなく「これですかね」と選書をします。

良い本は必ずロングランで売れています。もし書店に数年前の本が平積みされていたら良い本の可能性が高いです。

一瞬で消えるベストセラーは多分あまり良い本ではありません。電車のドア付近で宣伝されている本もちょっと気が利いてるる程度のものがほとんどです。
ベビーカーのお母さんだけではなく、もっと皆さん書店員を棚の前まで読んでいろいろ聞いてくださいね。

書店員は今日も本当に良い本をご紹介できるチャンスを待っているんです。

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